「FP3級を受けてみようか」と考え始めたばかりの人に向けて、試験の全体像を4回に分けて解説していきます。第1回の今回は、FP3級がそもそもどんな資格で、どんな構成の試験なのかを整理します。
FP3級とは何の資格か
FP3級は、正式には「FP技能検定3級」といい、お金に関する幅広い知識(年金・保険・税金・不動産・相続など)を扱う国家資格です。FP(ファイナンシャル・プランナー)の3級・2級・1級のうち、もっとも基礎的な入門レベルにあたります。実生活に直結する知識が多く、資格取得後すぐに家計や将来設計に役立てられるのが特徴です。
実施団体は2つある
FP3級は、「日本FP協会」と「きんざい(金融財政事情研究会)」という2つの団体が実施しています。学科試験の問題は共通ですが、実技試験の内容が団体によって異なります。
| 日本FP協会 | きんざい | |
|---|---|---|
| 学科試験 | 共通問題 | |
| 実技試験の科目 | 資産設計提案業務 | 個人資産相談業務 / 保険顧客資産相談業務 |
| 受験者数の傾向 | 多い(初学者に人気) | 金融機関勤務者に多い |
どちらで受けても「FP3級」という資格そのものに違いはありません。ただし、実技の出題形式が異なるため、どちらの団体で受けるかは事前に決めておく必要があります。このサイトの実技アプリは、初学者に選ばれることが多い、日本FP協会の「資産設計提案業務」の形式に対応しています。
試験の構成:学科試験と実技試験
FP3級は、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。どちらか一方だけでは資格を取得できません。
- 学科試験:○×形式30問、三答択一形式30問の、計60問のマークシート(選択式)
- 実技試験:資料の読み取りや計算を中心とした、記述式の問題
学科は6分野(ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継)から幅広く出題され、実技はその応用として、計算や資料読み取りが中心になります。
受験資格の制限はない
FP3級には、学歴・年齢・実務経験などの受験資格が実質的に設けられていません。誰でも、思い立ったその時に申し込むことができます。これも、資格勉強の最初の一歩として選ばれやすい理由の1つです。
試験はCBT方式(パソコンでの受験)
現在のFP3級試験は、全国のテストセンターでパソコンを使って受ける「CBT方式」に完全移行しています。年に数回の決まった試験日ではなく、休止期間を除けば自分の好きなタイミングで予約して受験でき、その場で合否がわかるのが特徴です。この点は、次回の記事で詳しく説明します。
私自身、最初にFP3級を調べ始めたとき、「学科と実技の違い」や「協会ときんざいの違い」がよくわからず、少し戸惑いました。この記事で整理した内容が、これから始める人の最初の疑問を解消できればと思います。