試験概要ガイドもいよいよ最終回です。今回は、合格基準、CBT試験特有の「得点表示」と「正式な合格発表」の違い、そして合格後にできることまでをまとめます。
合格基準
学科・実技とも 60点/100点以上
両方の基準を満たして初めて合格
学科試験・実技試験のどちらも、100点満点中60点以上(6割以上)が合格基準です。どちらか一方だけ基準を満たしても、両方そろわなければFP3級の合格にはなりません。
試験直後の「得点表示」と、正式な「合格発表」は別物
ここが多くの人が誤解しやすいポイントです。CBT試験では、試験終了直後に画面上でその場の得点(スコアレポート)が表示されますが、これは「合格」「不合格」という正式な判定ではありません。合格基準が6割と分かっているので、その場である程度の合格見込みは把握できますが、あくまで参考値です。
1試験終了直後:画面に得点が表示され、印刷されたスコアレポートを受け取る(合否の記載はなし)
2受検日の翌月中旬:正式な合格発表日を迎える
3合格発表日の10:00以降、受検者ページ(CBT-Solutions)にログインして正式な結果を確認
4合格者には合格証書が、一部合格者には一部合格証が、普通郵便で発送される
豆知識:合格発表日から2週間経っても合格証書が届かない場合は、受検した団体(日本FP協会またはきんざい)に問い合わせるとよいとされています。
「一部合格」の制度について
学科・実技のどちらか一方だけ合格した状態を「一部合格」といいます。もう片方が基準に届かなくても、次のように再挑戦できます。
- 一部合格の有効期限は、「翌々年度末までに行われる試験まで」
- 期限内であれば、合格済みの科目の「免除申請」を行い、もう片方の科目だけを再受験できる
- 免除申請をしていなくても、後から一部合格証を提出すれば、あわせてFP3級の合格として認定される
つまり、学科だけ・実技だけ受かった場合でも、それが無駄になるわけではなく、一定期間内であれば「残りの片方」に集中して再挑戦すればよい、という仕組みになっています。
合格後にできること
FP3級(FP技能士3級という資格そのもの)には更新や有効期限はなく、一度取得すれば失効することはありません。合格後は、次のようなステップが考えられます。
- FP2級への挑戦:FP3級で学んだ6分野の知識がそのまま土台になる
- AFP資格の取得:日本FP協会が認定する民間資格で、取得には所定の研修修了などの要件がある(FP2級合格が前提となる場合が一般的)
- 関連資格への展開:宅建士、簿記など、学んだ内容が重なる資格への挑戦
2児の父
工場勤務
独学でFP2級・宅建士合格
試験直後の得点表示を見て「多分受かっただろう」と思いつつ、正式な発表までの1ヶ月弱は、それでも少しそわそわして待っていたのを覚えています。この4回のガイドが、これから受験する人の不安を少しでも減らせればうれしいです。