FP3級に合格しても、資格を仕事に使うわけではない人のほうが多いと思います。私自身、FPとして働いているわけではなく、工場に勤めながら子育てをしている、ごく普通の会社員です。
それでも、合格してからの数年で、家計の中身はかなり変わりました。この記事では、資格を「使う」というより「日々の判断に生かす」という視点で、実際に変わった5つのことを紹介します。
変わったこと①:保険を、内容がわかったうえで見直せた
勉強する前は、保険の証券を見ても、主契約と特約の違いすらよくわかっていませんでした。FP3級でリスク管理の分野を学んだあと、自分の保険証券を見返してみると、以前は言われるまま付けていた特約に、実はあまり必要のないものが混ざっていることに気づきました。
会社の健康保険には、高額療養費制度や傷病手当金といった保障がもともと備わっています。それを知ったうえで見直すと、民間の保険で重ねて備える範囲が変わり、毎月の保険料を減らすことができました。
変わったこと②:住宅ローンを、不安なく選べた
もともとFP3級を勉強したきっかけが、住宅ローンでした。変動金利と固定金利の違い、団体信用生命保険(団信)の仕組みなど、担当者の説明を一度聞いただけでは飲み込みきれなかった内容が、勉強したあとだと自然に頭に入ってきました。
「これは自分たちに合っているか」を自分の頭で考えられるようになったのは、大きな変化でした。
変わったこと③:年末調整・確定申告を、中身を見て出せるようになった
以前は、年末調整の書類を、言われた欄を埋めるだけの作業として提出していました。扶養控除や生命保険料控除の仕組みがわかると、自分がどの控除を使えるのか、なぜその金額になるのかが見えるようになります。
ふるさと納税も、タックスプランニングの知識があると、控除の上限をおおまかに見積もったうえで利用できるようになりました。
変わったこと④:iDeCo・NISAを、内容を理解して始められた
金融資産運用の分野で、iDeCoやNISAの仕組み、税制優遇の考え方を学んだことで、「みんなやっているから」ではなく、自分の家計に合わせて金額や商品を選べるようになりました。
元本割れのリスクがあることも含めて理解したうえで始められたので、値動きがあっても慌てずにいられています。
変わったこと⑤:子どもの教育費や将来のお金を、逆算して考えられるようになった
ライフプランニングでは、教育資金や老後資金を「いつ・いくら必要か」から逆算して考える方法を学びます。子どもが2人いる我が家では、進学のタイミングでお金がかかる時期がいつ重なるのかを、ある程度見通せるようになりました。
漠然とした不安のままにせず、数字で確認できるようになったのが、精神的にも大きな違いでした。
資格を「使う」のではなく「生かす」という感覚
FP3級は、独占業務がある資格ではないので、これを仕事にしているわけではありません。それでも、家計に関わる判断のたびに、知識が土台になっている感覚があります。保険の見直し、住宅ローン、税金、投資、将来設計。どれも一度きりの選択ではなく、これから何度も向き合っていくテーマです。
その一つひとつを、人に言われるままではなく、自分で考えて選べるようになったことが、私にとっての一番の変化でした。
これから勉強を始める人へ
資格を取ったからといって、生活がすぐに劇的に変わるわけではありません。ただ、日々のお金の判断が少しずつ変わっていき、気づけば家計全体が整理されている、という感覚に近いです。
「意味があるかどうか」で迷っている場合は、まず学科アプリで数問だけ触れてみることをおすすめします。実際にどんなことを学ぶのか、感触をつかんでから決めても遅くありません。