FP3級を調べていると、「意味ない」「役に立たない」という言葉が目に入って、勉強を始めるのをためらってしまうことがありますよね。
この記事では、「意味ない」と言われる理由を隠さずに整理したうえで、それでも取る価値がある人と、正直あまり向かない人を分けて解説します。始める前に、自分に合う資格かどうかを判断する材料にしてください。
結論:目的しだいで、意味は大きく変わる
- 就職・転職の「決め手」にするなら、3級だけでは弱い
- 暮らしのお金を体系的に学ぶ入口としては、とても価値が高い
- 資格勉強のはじめの一歩・次の資格への足がかりとしても使いやすい
つまり、「何のために取るのか」がはっきりしていれば、意味のある資格です。逆に、目的があいまいなまま「取れば何か変わるはず」と期待すると、がっかりしやすい資格でもあります。
「意味ない」と言われる4つの理由
FP3級は、日本FP協会の学科試験で平均合格率が約80%と高めの試験です。取りやすいぶん、希少性は高くありません。採用の場面でも、これだけで大きな差別化になることは少ないです。
税理士や行政書士などと違って、FPには「この資格がないとできない仕事」がありません。資格を持っていなくても、FPを名乗ること自体はできます。そのため、資格がそのまま仕事や収入に直結するわけではありません。
金融・保険・不動産などの業界では、持っていて当たり前という扱いになることもあります。業種によっては、評価されにくいこともあります。
3級は入門レベルです。相談業務など、FPを仕事にするなら、2級以上や実務経験が必要になってきます。
※資格の評価は、会社や業種によって大きく異なります。会社によっては、資格手当や合格祝金の制度があることもあります。
それでも、FP3級を取る価値がある4つの理由
保険・税金・年金・不動産・相続といった「生活に直結するお金の話」を一通り学びます。たとえば、次のような知識は、知っているかどうかで家計が変わります。
- 会社の健康保険に入っている人は、病気やケガで働けないとき、傷病手当金として給与の約3分の2を、最長1年6か月受け取れる
- 医療費が高額になっても、高額療養費制度で自己負担に上限がある
- 年末調整の書類に出てくる扶養や控除の意味がわかる
- 住宅ローンを組むとき、何に気をつければいいかがわかる
知らないと、使える制度を使わないまま損をしてしまうことがあります。勉強することで、その入口に立てるのが大きなメリットです。
保険の見直しやローンの相談で、「よくわからないから、勧められるまま決めた」という経験はありませんか。基本を知っておくと、「これは自分に必要か」を考える軸ができます。
難しすぎず、勉強した分が合格という形で返ってくるので、「やればできた」という経験を積みやすい資格です。勉強の習慣づけにも向いています。
実務経験がない場合、FP2級を受けるには、FP3級に合格するか、AFP認定研修を修了する必要があります。将来FP2級を目指すなら、3級は自然な入口です。宅建士や簿記など、ほかの資格に進むときにも、お金や不動産の基礎知識が土台になります。
私自身、結婚を機に家を買おうとしたとき、住宅ローンをいくらまで借りていいのか分からず不安になったのが、FP3級を勉強したきっかけでした。そこから独学でFP2級、宅建士へと進み、今は行政書士の勉強を続けています。「お金の不安を、知識で減らす」ための最初の一歩として、3級は使いやすい資格だと思います。
取る価値が高い人・低くなりやすい人
価値が高い人
- 暮らしのお金の基礎を、体系的に学びたい
- 資格勉強を、何から始めるか迷っている
- 将来、FP2級・宅建士・簿記などに進みたい
- 保険・銀行・不動産などの業界を目指している
- 家を買う、子どもが生まれるなど、お金の判断が近づいている
価値が低くなりやすい人
- 3級だけで、就職・転職を大きく有利にしたい
- 資格を取れば、すぐに収入が増えると期待している
- FPとして独立・開業することが目的
下に当てはまる場合は、3級は通過点と考えて、2級以上や別の資格とのかけ合わせを検討するのがおすすめです。
費用と時間は、どのくらいかかる?
受験料は、学科・実技それぞれ4,000円(非課税)で、両方受けて合計8,000円です。勉強時間の目安や、実際にどれくらいで合格できたかは、FP3級 独学の勉強時間はどのくらい?にまとめています。
教材費も、このサイトの学科アプリ・実技アプリなら無料で使えます。参考書を何冊もそろえなくても、まず試してみることができます。
迷っているなら、まず小さく試してみよう
「意味があるかどうか」は、実際に少し触れてみると、案外すぐにわかります。
- まず、学科アプリで数問だけ解いてみる
- お金の話をおもしろいと感じたら、勉強を続ける
- 続けられそうなら、受験を申し込む
受験料を払うのは、そのあとで大丈夫です。合わないと感じたら、やめてもほとんど損はありません。